秘密結社「ヤタガラス」の星の暗号

ペトログラフが示す古代の世界

「星の暗号者」が、暗号の仕掛けにエジプトとメキシコを選んだ理由と、彼らが世界的なネットワークを持っていたことを示すために、計画的な世界の天文観測所の存在と、その設計図(平面図)を紹介した。
だが、古代の世界的ネットワークを示すのは、これだけではない。
多くの証拠がある。
それは、拙著『隠国日本版 神々の指紋』で紹介しているので、是非参考にして欲しいが、その中で「ペトログラフ」についてだけ説明しておこう。
「ペトログラフ」とは、文字成立以前の先史時代の絵文字のことで、それは世界各地で発見されている。ペトログラフを研究する「ペトログラフ学」によって、アメリカ大陸で発見されたペトログラフと同じものが、世界各地に存在することが明らかになった。つまり、専門家に解読できる文字(ペトログラフ)が、世界中に分布しているのである。
このことから、アメリカ文化学会のジョセフ・マーハン会長は、
「世界は一つの言葉と宗教で結ばれ、世界中を自由に移動していた時代があった」
と結論づけている。
このように、「ペトログラフ」は、世界が一つの言葉と宗教で結ばれていたことを、文字という物的証拠で明確に示しているが、注目して欲しいのは、ペトログラフの成立起源にさかのぼるような、極めて古いペトログラフが日本から発見されていることである。
この発見から、
「日本で生まれた絵文字(ペトログラフ)がシュメールに伝わり、後にフェニキア文字となり、それがローマ字に変化してヨーロッパに伝わり、英語やフランス語やドイツ語になった」
という仮説まで、海外の研究者に唱えられているのである。(『超古代日本語が地球共通語だった』吉田信啓 徳間書店)