ノストラダムスの預言と「神の計画」

それでは、「ノストラダムスの預言」を紹介しよう。

「1999年7の月 恐怖の大王が空から降ってくるだろ 
アンゴルモアの大王を甦らせるために 
その前後の期間マルスは幸福の名のもとに支配するだろう」(10-72)

この預言詩は『諸世紀』の中でもっとも有名なもので、この預言詩によってノストラダムスは、多くの人に知られるようになった。しかし、1997年7の月に、地球が破滅するかのような誤った解釈によって、彼の預言に対する信頼が失われてしまったのが残念でならない。
この預言詩は、「1999年7の月の前後の期間、マルス(軍神)すなわち軍事力が、幸福の名のもとに支配するだろう」といっているので、1999年7の月に地球が破滅するとはいっていない。
彼の預言は、地球や人類が危機的状況に陥ることを警告している。しかし、「救い主」(メシア)の再臨とその後の輝かしい「新しい時代」の到来を預言し、地球が滅亡するとは、どの預言詩を見ても一言もいっていない。
1999年7の月とは、欧米の研究者が指摘しているように、太陽暦の8月を指す。1999年8月、太陽系の惑星が地球を中心に巨大な十字架をつくった。 
この十字架には、「地球が十字架にかけられること」と「メシアの再臨」という、二つの意味が込められている。
「恐怖の大王」と「アンゴルモアの大王」については、拙著『切迫!「地球大破局」目前の今ついに開封された契約の箱「アーク」と「神一厘」の超秘密』(ヒカルランド)で述べたので、そちらを参照して欲しい。
「恐怖の大王」とは、終末に再臨すると預言されている救世主(メシア)を示し、「アンゴルモアの大王」とは、香代子先生が甦らせた72の神々の示しているのである。
ともあれ、この預言詩の大意は、終末に地球が十字架にかけられる、すなわち地球が「崩壊と再生」の時をむかえ、メシアが再臨することを示しているのである。いずれにしても、1999年7の月は、地球の滅亡の時を示したものではない。ところで、経済学者は日本にハイパーインフレが起こると予測している。

このことは改めて説明するが、ノストラダムスも同じことを警告している。

「日の国の欠陥が現れるとき、平坦な日の上に怪物が出てくる
 それは全く違う言い方で説明され
 シェルテ・ナギャルド それに対する備えは何もないのだ」(3―34)

「シェルテ」とは「高値」、「ギャルド」とは「ガード、防壁、番人」という意味で、「シェルテ・ナギャルド」は歯止めなき高値という意味になる。
これは、1990年代のバブル期の株高や地価の高騰を示しているようにも解釈できるが、気になるのは「日の国の欠陥」と、高値に対する「備えがない」という言葉である。日の国の欠陥とは財政赤字を示し、備えがないとは、食糧やエネルギー自給の低さを示しているともとれる。
仮に、異常気象で世界的な飢饉になれば、食品の価格は歯止めがきかないくらい跳ね上がるだろう。中東で戦争でも起これば、石油価格の高騰も歯止めがきかない。