秘密結社「ヤタガラス」の星の暗号

暗号者も「神の計画」を預かる預言者だった!

さて、星と太陽の暗号者の関係が明らかになった。次は、暗号者が、「神の救いの計画」を預かる「預言者」だったことを説明しよう。
実は彼らの結社名は、このことも暗示しているのである。
「八咫鳥」の八咫は彼らが外宮の担当者であることを示していたが、「カラス」という名称は、彼らが「預言者」であることを示しているのである。
「カラス座」という星座がある。
この「カラス座」は、バビロニア時代の頃からある歴史の古い星座である。
この「カラス」は、ギリシャ神話では日の神アポロンに仕えた賢い「カラス」で、人間の言葉を話し神の言葉を理解したというのである。ところが、時々ありもしないことを喋るので、人間の言葉をとりあげ、見せしめに空に上げて「カラス座」にしたというのだ。
このように、ここに言う「カラス」は人間の言葉を話し、神の言葉を理解できる人を象徴しているが、神の言葉を理解できる人とは「預言者」を指す。
「預言者」とは、未来を予言する単なる予言者ではなく、神の言葉を預かる者のことなのだ。
また、彼らの仕掛けは、神の「ご神託」によるものだった。
「ご神託」とは「お告げ」という意味である。だから、彼らは神のお告げを聞くことができたことになる。これも、彼らが「預言者」であることを物語っている。
それを確信したのは、秘密結社「ヤタガラス」の頂点にいる大鳥の次の発言である。飛鳥昭雄氏と大鳥の再度の会見で、大烏は次のように言った。(『失われたキリストの十字架 心御柱の謎』三神たける・飛鳥昭雄共著 学研)

「伊勢神宮が甦った後、地上に天照大神が降臨する。そのとき、だれもが天照大神の御姿をその目で見ることになる。そして伊勢神宮の使命もまた、それをもって終焉となる!!」

この発言を目にした時、彼らも香代子先生が預かった、「神の救い計画」を知る「預言者」であることを私は確信した。
伊勢神宮が甦るといっているのに、もう一方で伊勢神宮の使命が終わるといっている。普通に考えると、矛盾する内容で意味不明である。
しかし、彼ら秘密結社「ヤタガラス」の仕掛けの防御を打ち破れば(暗号を解読すれば)、その発言の真意が見えてくる。
彼らの「暗号」は、「約束の地」(神宮の元の場所)から最高神(天照大神=メシア)が復活すると、「人の世」が終わり「神の世」が始まるとうことだった。
そして伊勢神宮は、神が復活して「神の世」が始まるまでの、「人の世」のために用意された神宮だった。(詳しくは拙著『隠国日本版 神々の指紋』を、参照願いたい)
だから、「伊勢神宮の使命が終わる」とは、「人の世」が終わることを意味する。「人の世」が終わると「神の世」が始まる。「神の世」が始まるのは、「約束の地」から最高神(天照大神=メシア)が復活する時である。 
したがって、ここで言う「伊勢神宮が甦る」とは、「約束の地」に「神の宮」、すなわち「最高神の住まい」が甦ることを意味するのである。
〖はじめに〗で述べたが、彼らも香代子先生と同じように、同じ一つの神の世界から、「神の救いの計画」を預かる預言者だったのである。彼らは地球の「崩壊と再生」の「約束の時」に、「約束の場所」に「約束の人」が再臨することを、神から知らされ、それを証す仕掛けを命じられたのだ。
それが、2つの暗号なのである。
つまり、この2つの暗号は、「約束の時」に「約束の地」に再臨する、「約束の人」が預かる「神の救いの計画」を、成就させるために仕掛けられたものであり、そしてこの暗号自身も、いわば、大いなる「神の救いの計画」の一つなのである。