秘密結社「ヤタガラス」の太陽の暗号

「太陽の暗号」とは

  • 今から1300年前頃(記紀⦅古事記と日本書紀⦆が編纂された頃)に、秘密結社「ヤタガラス」によって、仕掛けられたもの。
  • 暗号の答え…「約束の地」から最高神(メシア)が甦ると、「人の世」が終わり「神の世」が始まる。

暗号者=秘密結社「ヤタガラス」であることを示す、円の「三羽の鳥」の暗号

ではまず、1300年前頃に仕掛けられた「太陽の暗号」から紹介しよう。
次のイラストを見て欲しい。

このイラストのMSとはミステリースポットのことで、それは三種神器奉祀跡と書かれたミステリーポールが立っていた場所、すなわち「約束の地」のことである。ご覧のように、円上に2つの鳥見山と石上神宮が重なる。角度は105°・120°・135°に分割されている。
これが偶然の産物でないことは、誰が見ても明らかだろう。
ところで、鳥見山の「鳥見」はトミまたはトビと読む。また、石上神宮が元あった場所は桃尾というが、それは桃尾(=トビ)とも呼ばれているのである。
このように、先の円には、三羽の鵄が浮かび上がってくる。そこで私は、この円の暗号を「三羽の鳥」の暗号と名付けた。
ところで、この「鵄」で連想させられるのは、神武天皇を救ったといわれる不思議な鳥、金色に輝く鵄・「金鵄」である。
それは、『記紀』に描かれた、神武東征伝説の大和入りの場面に記されている。その場面は、次のようなものである。(『八咫鳥の謎』三神たける・飛鳥昭雄共著 学研 参照)

九州から、一路東へ向かった神武天皇は、今の大阪あたりに上陸し、先住民の長脛彦の軍と戦った。ところが、長脛彦の軍は強く、退却を余儀なくさせられる。敗因を占うと、天照大神の子孫でありながら、太陽に向かって進んでいったのが間違いだと思い、戦略を練り直すことにした。
今度は、太陽を常に背負う形になる南から攻めることにした。難波から紀伊半島をぐるりと迂回し、熊野に上陸して、そこから紀伊半島を越えて大和地方に入ることにした。だが、紀伊の山々は半端ではなく、熊野に上陸した途端、巨大な熊の姿をした神が現れ毒気を発したため、これによって、神武天皇軍はみな卒倒した。
この時、天より与えられた「布都御魂剣」によって、なんとか難を逃れ立ち直る。ちなみに、この剣は、石上神宮でおまつりされている。
ところが、今度は深い森の中で道に迷ってしまう。その時、現れたのが、一羽の巨大な鳥「八咫鳥」である。
前日、神武天皇は天照大神の夢のお告げで、先導される天の使いがこられることを知らされていたので、「八咫鳥」の後をついていった。すると、森を抜けることに成功し、吉野から大和に入ることができたのである。
その後、神武天皇は大和の地で宿敵・長脛彦の軍勢と対峙する。神武天皇の軍勢は、かなり苦戦をしいられ戦況が危ぶまれたが、この時天に異変が起こる。
にわかに暗雲が立ち込め雹が降り、地上が闇に包まれ雷鳴が轟く。この瞬間、天空から金色に輝く一羽の鵄が舞い降りて、神武天皇の弓矢の先に止まった。鵄はいっそうまぶしく輝き、雷光を放つ。
これを見た長脛彦の軍勢は、鵄の放つ光に幻惑されて動揺が走る。異様な光景に戦意を喪失する隙に乗じて、神武天皇は一斉攻撃を開始、見事、戦いに勝利を収めたのである。

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以上が、神武東征伝説の大和入りの場面だが、神武天皇の弓矢の先に止まった金色の鵄は「金鵄」と呼ばれ、旧日本軍のシンボルにもなる。また、国旗「日の丸」を掲揚する際に使われる、旗竿の先についている金の玉が「金鵄」を表している。ちなみに、旗竿が白黒の縞になっているものがあるが、これは神武天皇を先導したといわれている「八咫鳥」を表しているのである。
ところで、神道では「金鵄」と「八咫鳥」は同一神とされ、「金鵄」は太陽の精である「八咫鳥」の中でも、最も神聖な金鳥のことで、「金鵄」は「八咫鳥」の大王とされているのである。
つまり、「三羽の鳥」の暗号の「鳥見=トビ=鵄」は、神武天皇の弓矢の先に止まった金色の鵄、すなわち「金鵄」を示し、それは同時に「八咫鳥」を示しているのである。