秘密結社「ヤタガラス」の星の暗号

「星の暗号」は、「始まりと終わりの時(=終わりと始まりの時)」と「約束の地」を示している

先の表を見ていただければ、ご理解いただけると思うが、そこには「2つの時」と「2つの場所」が見事に浮かび上がってくる。
これが「星の暗号」である。
ただ、これが暗号だと言われても、おそらく信じられないと思う。
私自身もそうだった。確かに、この対応関係が偶然だとはとても思えなかったが、まさか暗号とは思わなかった。暗号だと気づいたのは、「太陽の暗号」を発見してからである。私は、「星の暗号」を先に発見していた。
それはともかく、暗号解読の結果、「2つの時」は大きな時代の「始まりと終わりの時」(地球の「崩壊と再生」の時)を象徴していた。
では、「2つの場所」は、何を示しているのか?
先に「太陽の暗号」を紹介させてもらっているので、予想はつくと思う。
そう、それは「約束の地」を示しているのだ!!
次の図を見て欲しい。

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「星の暗号」で対応関係のあった4枚の天体図の中の「星の三角形」と、同じ形の三角形が地上に描かれているのだ!
しかも、それぞれの三角形に「約束の地」(古代の神宮跡)が関係している。詳しい説明は、拙著『隠国日本版 神々の指紋』下巻を参照して欲しいが、考察の結果、2つの場所は「約束の地」を示すために示されたことが明らかになった。
ところで、今の説明でご理解いただけると思うが、この「星の暗号」も「太陽の暗号」同様、「約束の地」の正確な場所がわからなければ、解読できないような仕掛けが施されている。それが、「太陽の暗号」同様、4500年間もの長い期間、誰にも発見されなかった理由だと思う。
さて、「星の暗号」は、「始まりと終わりの時(=終わりと始まりの時)」と「約束の地」を示していた。一方、「太陽の暗号」は、「約束の地」から最高神(預言されし者=約束の人)が甦ると、「人の世」が終わり「神の世」が始まることを示していた。
暗号者は地球が定期的に「崩壊と再生」を繰り返し、そのたびに、「人の世」が終わり「神の世」が始まる、と考えていたのである。2つの暗号は、その地球の「崩壊と再生」(終わりと始まり)の「約束の時」に、「約束の人」が「約束の地」に現れることを示しているのである。
「はじめに」で述べたが、地球が「崩壊と再生」を繰り返してきたことについては、現代の科学も実証している。考古磁気学の研究によって、地球の磁気は過去800万年の間に、170回以上反転したことが明かになった。(『神々の指紋』グラハム・ハンコック 翔泳社)
地球の崩壊(再生)後の「神の世」については、次のエジプトの伝承がそのことを裏付けている。
古代のエジプト人によると、地球の崩壊後の「最初の時」は混沌とした世界を覆った水が引き、原始の暗闇が消え去り、人類が陽光を浴びて文明の贈り物を授かった、神々の支配した黄金時代だったという。その時は、神と人とを仲介した「ウルシュ」という存在が活躍したというのである。(『神々の指紋』グラハム・ハンコック 翔泳社)
「太陽の暗号」と「星の暗号」を紹介したが、詳しい暗号解読の経過を、お知りになりたい方は、是非、拙著『隠国日本版 神々の指紋』を参照して欲しい。