秘密結社「ヤタガラス」の星の暗号

星と太陽の暗号者の陰陽の関係

ところで、暗号の仕掛けやその答えから、「星の暗号者」と「太陽の暗号者」は、同じ秘密結社に属する同じグループだと思われるが、両者は、全く正反対のはたらきをしているのである。
その両者の陰陽の関係を、これから説明しよう。
先述したように、暗号者のルーツは、地球の大異変の時に日本から世界に派遣された預言者集団だった。「星の暗号者」はエジプトとメキシコ(マヤ)を舞台に暗号を仕掛けていた。それは、彼らが世界的なネットワークを持っていたことを、示すためでもある。彼らは日本の神の教えを世界に広め、世界を建て直した。つまり、彼らは「人の世」から「神の世」をつくる、いわば「岩戸開き」のはたらきをしたのである。
一方、「太陽の暗号者」は「神の世」から「人の世」をつくる、いわば「岩戸閉め」のはたらきをした。
「太陽の暗号」のところで説明したが、太陽の暗号者は古代支族の秦氏だった。説明は『ついに開封された契約の箱「アーク」と「神一厘」の超秘密』などの拙著に譲るが、この秦氏はイスラエルの「失われた10支族」の一員だと、私は考えている。
彼らは日本の古代文字(神代文字)を封印して漢字を強要し、日本の古代史を書き換え、「神の世」の神聖政治の世界の中心だった「神宮」を伊勢の地へ遷した。これは、「神の世」から「人の世」への「型」をつくるためだったのである。
今、言ったことに、疑問を持たれている方もおられると思うが、古代文字の存在は、古代史研究家の間ではすでに常識になっている。
伊勢神宮の神宮文庫には、藤原不比等などの著名人の奉納分が保管されているのだが、それらの奉納分には神代文字が使用されているのである。
強要された漢字は、暗号者(イスラエルの「失われた10支族」)によってつくられた、と私は見ている。というのも、漢字には『聖書』に由来する文字が、数多く存在するからである。
それを指摘しているのは、ユダヤ人のラビ・マーヴィン・トケイヤーである。(『聖書に隠された日本・ユダヤ封印の古代史』徳間書店)
一例を示すと、「船」という漢字がある。
船=舟+八+口
「口」は人口という言葉があるように数を意味する。だから、「船」は「八人の乗った舟」という意味なるが、聖書ではノアの箱舟に乗ったのが八人なのだ。
次は「禁」という漢字だ。
禁=木+木+示
これは「二本の木を示す」という意味になるが、「神がアダムとイヴに命の木と善悪を知る木の『二本の木』を『示して』、善悪を知る木を『禁じた』」という、聖書の言葉を由来にしていると考えられる。2つだけ例を示したが、先の本には数多くの例が挙げられている。是非、参照して欲しい。
このように、暗号者は文字までつくって、それまでの、日本の歴史を徹底的に隠し封印した。それは、世界の盟主としての日本の存在と、世界政府として機能した「古代の神宮」の存在、とりわけ、その所在地(約束の地)を隠す必要があったからである。その理由は、「はじめに」で述べたように、本当の世界の聖地「約束の地」は、「約束の人」が現れる「約束の時(終末)」まで、決して誰にも知られてはいけないからである。
いずれにせよ、「太陽の暗号者」は「神の世」から「人の世」への、「岩戸閉め」のはたらきをした。
このように、両者は同じグループでありながら、まったく正反対のはたらきをしているのである。この両者は「星と太陽」(夜と昼)に象徴されるように、表裏一体の陰陽の関係なのだ。
表裏一体の陰陽の関係とは、例えば1枚の紙には表と裏があるが、表と裏で1枚であるように、それは「2つで1つ 1つで2つ」という関係である。
「星の暗号者」と「太陽の暗号者」も同様で、同じ「1つ」の秘密結社のメンバーであるのにもかかわらず、「岩戸開き」と「岩戸閉め」のまったく正反対の「2つ」のはたらきをしているのである。
ちなみに、暗号者に「岩戸開き」と「岩戸閉め」の、2つのはたらきがあることを教えてくれたのは『日月神示』である。実はこの両者の関係に、『日月神示』に預言された「一厘の秘密と仕組」と「神の秘策」が隠されている。
それは〖「一厘の秘密と仕組」(日月神示)〗のところで説明する。