一厘の秘密と仕組(大本教の神典)

「造化の三神」の神名も暗号!?

「原初三神」が暗号名だという説に、おそらく疑問を持たれているだろう。だが、私はこの説を肯定的に見ている。
というのも、この両者の説の背後には、秘密結社「ヤタガラス」の影が見えるからだ。つまり、「原初三神」=暗号名というのは、秘密結社「ヤタガラス」の情報をソースにしていると思われるからである。
他にも理由がある。
実は『古事記』に記されたの「造化の三神」も、暗号名だからである!?
『日本書紀』の「原初三神」に対して、『古事記』では高天原(神々の世界)に、「天之御中主」と「高御産巣日神」と「神産巣日神」という神が現れる。『古事記』の最初に登場する三神は「造化の三神」と呼ばれ、八百万の神々の産みの親で原初の神々とされている。
『日本書紀』にも、天之御中主と高御産巣日神と神産巣日神の三神は登場するが、本文ではなく第4の1書に記されているに過ぎない。
不思議なことに、神話の出始めから『古事記』と『日本書紀』は異なる。そこには、『記紀』編纂者(暗号者)の企みが隠されていたのである。
次のイラストを見て欲しい。

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一つは、先に紹介した「三羽の鳥」の暗号である。それは、M・S(約束の地)を中心とする円の暗号だが、もう一つはM・S(約束の地)を頂点にする二等辺三角形の暗号である。
ご覧のように、M・S(約束の地)は円の中心にあたり、二等辺三角形の頂点にもあたる。
そこで、「天之御中主」の「ミナカヌシ」という言葉に注目して欲しい。
それは「三中主」で、「円の三点の中の主(中心)」を示し、同時に、二等辺三角形の「三つの点の中の主(頂点)」を示しているのだ!?
したがって「天之御中主」は、M・S(約束の地)を示していることになる。
次は、「高御産巣日神」と「神産巣日神」の言葉に注目して欲しい。
「タカミムスビ」は「高三結び」、「カミムスビ」は「下三結び」で、それは3つの点を結ぶ二等辺三角形の、2つの底辺の「高」(上)と「下」の2点を示しているのである。
「造化の三神」の神名は、M・S(約束の地)から復活する神が「天之御中主」、すなわち「造化の三神」の主宰神で、あらゆる神々の頂点に君臨する「最高神」であることを示す暗号なのだ!

暗号が解読されたとき、「神道」と「伊勢神宮」の使命は終わる

ここで、記紀神話のなかで最も重要だと考えられている、「原初三神」と「造化の三神」が、共に「暗号」と関係があることが明らかになった。また、先に述べたが、記紀神話のなかで最も有名な「天照大神の天岩戸隠れ」も、「夏至の日の出・冬至の日没ライン」の神の「死と復活」を、カモフラージュするためのものだった。
実はここにも、記紀神話を創作した暗号者の、明確な意図が見てとれる。
彼らは暗号が解読された時、すなわち地球改造の「約束の時」には、「約束の人」が再臨して「世の元の神」が甦り、「神の世」がはじまることを知っていたのである。だから、それまで「人の世」のために用意した「神道」と、伊勢神宮の使命が終わることを示すために、あえて暗号と関連する神名(暗号名)やエピソードを、記紀神話に仕込んだのである。
それを示すものがある。それは、先の2つの暗号のところで紹介した、秘密結社「ヤタガラス」のトップ、大烏(オオガラス)の発言である。

「伊勢神宮が甦った後、地上に天照大神が降臨する。そのとき、だれもが天照大神の御姿をその目で見ることになる。そして伊勢神宮の使命もまた、それをもって終焉となる!!」

ここで、誤解があってはいけないので、「神道」や伊勢神宮を筆頭とする神社や神社関係者についての、私の認識を述べたいと思う。
今言ったように、神道や伊勢神宮を筆頭とする神社は、「神の世」がはじまるまでの「人の世」のために、暗号者によって用意されたものである。
しかし、私はこれらが、決して「偽り」であるとは思っていない。むしろ、「神の世」へ至るためになくてはならない、非常に重要なものだったと認識しているのだ。見方を変えれば、これらも、「神の救いの計画」の一つに数えられるもので、そこに携わっている多くの関係者は、いわば「神の救いの計画」の参画者と考えている。
たしかに、これらの神社関係者は、結果的に、「神の世」とは正反対の「人の世」のはたらきをしていることになる。しかし、これらの方々と手を組むことが、「神の世」つくる「岩戸開き」の鍵を握っているのである。
その理由は、次の〖神の秘策〗のところで説明する。