一厘の秘密と仕組(大本教の神典)

「一厘の秘密」と「一厘の仕組」は秘密結社「ヤタガラス」と関係がある!?

詳しくは拙著『ついに開封された契約の箱「アーク」と「神一厘」の超秘密』(ヒカルランド)を参照して欲しいが、この失われた「契約の箱アーク」は、終末に姿を現すと『聖書』に預言されているのである。
先述したが、35章の「一輪の秘密」には、神宝は終末に使用するために隠されたと記されていた。
やはり「一厘の秘密と仕組」は、失われた「契約の箱アーク」と関係があるに違いないが、実はそれは、暗号者とも関係するのである!?
それが、『霊界物語』に暗示されている。
次は、このことを説明しよう。
私は『霊界物語』の1巻に記された「一厘の秘密と仕組」を読み解くヒントが、どこかにあると思っていた。だが、『霊界物語』は81巻という膨大な量である。すべてを読破するには、かなり時間がかかる。
そこでまず、タイトルだけを順番に見ていったのである。第26巻の目次を開いた時である。そこに書かれたタイトルに、思わず目が止まった。
それは「真心の花」と書かれていた。
どうして、このタイトル名に目が止まったのかというと、香代子先生とご縁をおつなぎするためにつくられた会が、「こころの花」という名称だからである。
しかもこの会の名前は、私が名づけたものなのだ。
不思議なご縁を感じ、「何かヒントが書かれている!?」そう直感し、早速その章を開いた。
すると、そこには、なんと!暗号者「八咫烏」が登場するではないか!
その一部を次に紹介しよう。

「…三千世界の神宝 金剛不壊の如意宝珠 千代に八千代に永久に動かぬ松の幹の根に 隠し奉りて開け渡る 天の岩戸も五六七の世 開かむための御経綸 深き心の白浪の 高姫司や黒姫が 玉の在処を探らむと 現界幽界の瀬戸の海 太平洋の荒浪を 乗り越え乗り越え竜宮の 一つの島に上陸し 隠せし場所を探らむと 焦ち給うぞ悲しけれ 玉治別や玉能姫 神の司と諸共に 高姫さまを気遣ひて 荒浪猛る海原を 見えつ隠れつ漕ぎ渡り 御身の上を守りつつ 妾も同じ竜宮の 一つの島へ上陸し 人跡絶えし荒野原 山を踏み越え谷渉り 黄金の波を湛へたる 玉依姫の隠れ場所 諏訪の湖水に辿り着き 神の御旨をあななひて 三五教の御教を 彼方此方と布き拡め 弘め終わって八咫烏 黄金の翼に乗せられて 朝日輝き夕日照る 竜の宮居にいまします玉依姫命より 天火水地を統べ結ぶ 紫色の麻邇の玉 無言のままに拝受して 梅子の姫の御前に 捧げ奉りし嬉しさよ 仰げば高し天の原 雲霧分けて自転倒島の 秀妻の国の中心地…・」(第26巻 海洋万里 丑の巻 第1篇伊都宝珠 第2章 真心の花① 767)

ご覧のように、暗号者「八咫烏」が登場する。それだけでなく、「一厘の秘密と仕組」に関係のありそうな、「三千世界の神宝」「千代に八千代に永久に 動かぬ松の幹の根に 隠し奉りて開け渡る」「天の岩戸も五六七の世 開かむための御経綸」などの意味ありげな言葉が並んでいる。
「海洋万里 丑の巻」と題された26巻の全体の「あらすじ」は、表紙の目次のところに書かれている。
それによると、竜宮島(オーストラリア)の玉依姫命から献上された5つの麻邇宝珠が、綾(綾部)の聖地の「錦の宮」に納められる物語とある。この巻は大半が七五調の歌で書かれている。
抜粋した「真心の花①」は26巻の2章だが、26巻は全部で17章あり、そのうちの1章から12章までの「あらすじ」も書かれている。
それは、次のようなものである。

「由良の港の秋山彦の館に、竜宮島から八咫烏に乗って梅子姫の一行が帰ってきた。玉依姫命から献上された5つの玉が神前に安置され、祭典が開かれる。スサノウの大神が現れて一同をほめたたえ、その後スサノウの大神は玉が入った箱をこっそり別の箱とすり替える。スサノウの大神は神界の経綸の大網を示し、神業を「錦の宮」の教主・言依別命に委ねて姿を消す。言依別命は5つの玉を船にのせ、由良川をさかのぼり、綾の聖地(綾部)に到着。「錦の宮」の
奥殿に納められた」

注目して欲しいのは、「スサノウの大神は玉が入った箱をこっそり別の箱とすり替える」というところだ。
それは、「真心の花①」(26巻2章)の前の章の、「麻邇の玉」(26巻1章)に記されている。それを、次に示す。

「…玉の在処を秘めかくし三つの御玉の出現を遠き未来に待ち給う、神スサノウの大神の深淵微妙の御経綸…感謝の折柄中空を照らして下る八咫烏
…スサノウの尊は四辺に人無き見すまし、国武彦命と何事か諜し合わせ給い、五十子姫をこの場に招き、無言のまま、言依別、秋山彦、紅葉姫とともに、柳筥を次の間に運ばせ、更めて同じ形の柳筥を元の神前に飾らせ給うた。この御経綸は国武彦命を始め梅子姫、五十子姫、言依別、秋山彦夫婦より外に絶対に知る者はなかったのである」

「三つの御玉」とは、ユダヤの「三種の神器」を象徴しているのだろう。「契約の箱アーク」には、もともとユダヤの「三種の神器」が納められていた。この「三つの御玉」(三種の神器)を、未来の出現を待って隠すことが、スサノウの大神の経綸だというのだ。
また、スサノウがすりかえたのは「柳筥」と記されているが、わざわざ「筥」(=箱)の文字を使用している。それは、「三種の神器」が納まられた「契約の箱アーク」を、暗示しているのではないのか!?
ここに記されていることは、「一厘の秘密と仕組」に関係があるに違いないが、注目して欲しいのは、ここにも、「八咫烏」というキーワードが挿入されている点である。まるで、「一厘の秘密と仕組」は、秘密結社「ヤタガラス」と関係があることを、示しているかのようである!?