一厘の秘密と仕組(大本教の神典)

『霊界物語』にも、「契約の箱アーク」は伊勢神宮に秘匿されていると記されている!?

「契約の箱アーク」は秦氏(暗号者)によって日本に持ち込まれ、伊勢神宮でお祀りされているという、飛鳥・三神両氏の説を紹介した。
実は、驚くことに『霊界物語』にも、同じことが暗示されているのだ!?
第1巻の35章が「一輪の秘密」、36章が「一輪の仕組」だったが、その2つ後の38章の「黄金水の精」のところに、それは記されている。

「ここに稚姫君命、金勝要神、大八洲彦命は歓喜のあまり、シオン山の大挟小挟の木を切り新しき御船をつくり、また珠をおさむる白木の神輿をしつらへ、恭しく顕国の御玉を奉按し、これを神輿もろとも御船の正中に安置し、安河を下りて竜宮城に帰還し、三重の金殿に深く秘蔵したもうた。…
金剛不壊の顕国の御玉は、時々刻々に光度を増し、一時に数百の太陽の現はれしごとく、神人皆その光徳の眩ゆさに眼を開く能はず、万一眼を開くときは失明するにいたるくらいである。
ここに国常立尊は、神威の赫灼たるに驚喜したまひしが、さりとてこのまま竜宮城にあからさまに奉祭することを躊躇したまひ、天運の循環しきたるまで、至堅至牢なる三重の金殿に八重畳を布き、その上に神輿もろとも安置し、十二重の戸帳をもってこれをおうい深く秘斎したまうた。…」

稚姫君命、金勝要神、大八洲彦命の3人は国祖・国常立尊の配下の神である。「竜宮城」とは、聖地エルサレムにある「世界政府」のことである。
「顕国の御玉」とは神宝の一種で、天地剖判の時に誕生した岩石である。外側が透き通っていて、岩石の中に、紫色と白色と青色の3つの宝玉が包まれているのが見える。この神宝はもともと「シオン山」の山頂に祀られていたが、ここに記されている通り、竜宮城に運ばれ「三重の金殿」の中に深く秘蔵された。
シナイ山といえば、預言者モーゼが、神から十戒を授けられた山である。この十戒を刻んだ石が納められているのが、「契約の箱アーク」である。しかも、この「顕国の御玉」が納められているのが「神輿」である。先にも触れたが、「神輿」のルーツは「契約の箱アーク」だと考えられている。
さらに、「顕国の御玉」は眼を開ければ失明するくらいの威力があるという。映画『レイダーズ』には、「契約の箱アーク」を手にしたナチス・ドイツが神秘的な電撃を受けて、たちどころに肉が溶けていくシーンがあった。
すでにお気づきだろう。
岩石の神宝である「顕国の御玉」は「十戒石版」を象徴し、「神輿」は「契約の箱アーク」を象徴しているのだ!
よって、「契約の箱アーク」は、天運の循環しきたるまで「三重の金殿」に秘匿されたことになる。「天運の循環しきたるまで」とは、地球の「崩壊と再生」の時、すなわち「終末まで」という意味である。
問題は「三重の金殿」だ!?
ここで、伊勢神宮がある地名を思い出して欲しい。
それは、「三重県」伊勢市だ!
「三重の金殿」とは三重県の金殿、すなわち伊勢神宮を暗示しているのだ!
したがって、先の記述は、「契約の箱アーク」は終末まで、伊勢神宮に秘匿されるという意味になる!

「契約の箱アーク」を日本に持ち込んだのは「イスラエルの失われた10支族」であることも、『霊界物語』に暗示されている!?

ところで、「契約の箱アーク」を日本に持ち込んだのはイスラエルの「失われた10支族」(秦氏=暗号者)だと言ったが、このことも『霊界物語』に暗示されているのだ!?
次に示すのも、同じ38章の「黄金水の精」のところから抜粋したものである。

「…天の真奈井の清泉はにはかに金色と変じ、その水の精は、十二個の美しき玉となって中空に舞い上り、種々の色と変じ、ふたたび地上に降下した。このとき眼ざとくも田依彦、玉彦、芳彦、神彦、鶴若、亀若、高倉、杉生彦、高杉別、森高彦、猿彦、時彦の十二の神司は争うてこれを拾ひ、各自に珍蔵して天運循環の好期を待たむとした。…」

竜宮城内に「天の真奈井」という井戸がある。この井戸の水の精が、先の神宝の「顕国の御玉」に感応して、色の異なる12個の玉となる。この玉は「黄金水の12個の玉」と呼ばれる神宝である。それを竜宮城の12人の神(家臣)がそれぞれ所有し、天運循環の好期を待っているというのである。
この12個の神宝と「イスラエルの12支族」には、何か関係があるのではないか、そう思いながら39章以降を読みすすめると、なんと!悪神の陰謀で、12個のうち10個までも奪われてしまうというのだ!
失われた10個の神宝は、イスラエルの「失われた10支族」を象徴し、それは、「契約の箱アーク」を日本に持ち込んだ者を暗示しているのである。

「一厘の秘密と仕組」の謎が、ついに解けた!?

今見たように、38章の「黄金水の精」のところには、「契約の箱アーク」が伊勢神宮でお祀りされていることが暗示され、しかも、それを日本に持ち込んだのは、イスラエルの「失われた10支族」であることも暗示されていた。
ところで、この38章の「黄金水の精」には、見逃してはいけない大切なメッセージが、もう一つ刻まれている。
次に示すのも、同じ38章の「黄金水の精」のところから、抜粋したものである。

「…それより三重の金殿はにはかに光を増し、その光は上の天を照し、下は葦原の瑞穂国隈なく照り輝くにいたった。金色の鵄は常に金殿の上空にこう翔し、天地の諸善神、時に集まりきたって、微妙の音楽を奏し遊び戯れたまう、実に五六七神世の実現、天の岩戸開きの光景もかくやと思はるるばかりである。…」

この部分は、「シオン山」の山頂に祀られていた「顕国の御玉」が、聖地エルサレムの「竜宮城」(世界政府)に運ばれ、天運の循環しきたるまで、「三重の金殿」の中に深く秘蔵されたという、先の記述の続きである。
実を言うと、私はこの記述に目を丸くするほど驚いた。
というのも、ここに描かれたことは、私が30年近く思い描いている光景を、そのままといっていい程、見事に表現されているからである。
この部分の描写は、「五六七神世の実現、天の岩戸開きの光景」とある。
それは私にとって、先生が預かった「神の救いの計画」の実現である。
何度もいうが、神は先生の夢に現れた場所「約束の地」(神宮の元の場所)に、「神の世界」の最高神の「住まい」を再現する、というご計画をお持ちである。これは、単に「神宮」を再現するとういうような意味ではない。
『霊界物語』では、世界政府(竜宮城)は聖地エルサレムにあるように書かれているが、日本の「古代の神宮」は世界政府だった。したがって、「神宮の元の場所」は神聖政治の世界の中心の「神宮」、すなわち神の司令塔のあった場所である。
神はその同じ場所に、「神の世界」の最高神の「住まい」を再現なさろうとされている。このことは、「神の世界」を地上に写す、すなわち「地上世界」に「神の世界」を再現しようという「神の計画」を象徴しているのである。
さらに、この場所を含めて日本全国に、「新しい時代」(神の世)のために、6ヶ所の拠点を示されている。このことは、最高神の「住まい」を司令塔として、6ヶ所の拠点を各地域の中心として、まず日本に、神の御心にかなった「神の国」(神の王国)をつくろうという「神の計画」を象徴しているのだ。
神はその雛形(モデル)を世界中に拡大し、「地上世界」に「神の世界」を再現する、言い換えれば、世界中を「神の世」にしようと計画されているのである。
先生と出会ってから、この「神の救いの計画」を実現することが、いつのまにか私の夢になり目標になった。
それは、「神宮の元の場所」に最高神の「住まい」を再現することと、日本全国の6ヶ所の拠点に「新しい時代」(神の世)ためのコミュニティーモデルをつくることである。言い換えれば、それは、新しい時代(神の世)の世界の雛型(モデル)をつくることなのだ。
ところで、「神宮の元の場所」に再現する予定の最高神の「住まい」は、形も寸法も決められている。つまり、設計図も出来上がっているのである。
それを次に示す。

ご覧のように、再現する予定の最高神の「住まい」は「三重の塔」なのだ!!
「三重の金殿」とは、この「三重の塔」も暗示しているのだ!!
「金色の鵄」という、暗号者・秘密結社「ヤタガラス」を暗示するキーワードが刻まれたのは、「三重の金殿」がそびえ立つ場所が、彼ら暗号者によって隠され封印され、もう一方で暗号が仕掛けられていた「約束の地」(神宮の元の場所)であることを暗示しているのである。
ここに描かれたことは、私が30年近く夢に見続けてきた光景そのものである。
出口王仁三郎は「神の世界」で、最高神の「住まい」(三重の塔)を、その目で見たのか!?
それとも、最高神の「住まい」(三重の塔)が「約束の地」にそびえ立つ、未来の姿を預言しているのか!?
私はそんな思いに駆られた。
そこに描かれたことは、「約束の地」(神宮の元の場所)に最高神の「住まい」(三重の塔)が建ち、「神の世」がはじまる光景そのものである。
つまり、「三重の金殿」は三重県にある伊勢神宮と、「約束の地」(神宮の元の場所)に再現される「三重の塔」(最高神の住まい)の、両方を暗示しているのである。
これで、『霊界物語』に記された「一厘の秘密と仕組」の謎が解ける。
先に見たように、「神宝の精霊」はシナイ山に、「精霊の抜けた形だけの神宝」は竜宮島および鬼門島に隠したということだった。つまり、「神宝の精霊」と「精霊の抜けた形だけの神宝」は、別々のところに隠されているのだ。
また、シナイ山とは、『霊界物語』においては、世界政府のあったところだが、本当の世界政府は「約束の地」(神宮の元の場所)にあった。『九鬼文書』に精通していた王仁三郎は、「古代の神宮」が世界政府だったことは当然知っていたはずだ。
したがって、「神宝の精霊」は「約束の地」(神宮の元の場所)に隠され、「精霊の抜けた形だけの神宝」は伊勢神宮に隠されている、という意味になる。
では、「神宝の精霊」と「精霊の抜けた形だけの神宝」とは、いかなるものなのか?それは「本物の神宝」と「レプリカの神宝」を、意味しているのではないのか!?だとすれば、「一厘の秘密と仕組」は、次のようになる。

神宝(契約の箱アーク)は、終末に、大神が世界改造を行うために使用するものである。それは邪神に奪われてはいけない。そこで、イスラエルの「失われた10支族」の一員(暗号者)は、神宝(契約の箱アーク)をエルサレムから日本に持ち込んだ。そして肝腎の神宝の精霊、すなわち本物の「契約の箱アーク」は誰にも言わずに「約束の地」(神宮の元の場所)に隠し、神宮を伊勢に遷して、そのうえで精霊の抜けた形だけの神宝、すなわち「契約の箱アーク」のレプリカを伊勢神宮に隠したのである。

「一厘の秘密と仕組」は、このような意味になる。
これまで大本教の神典から、「契約の箱アーク」は日本の聖地「約束の地」に、隠されていることを見てきた。それを隠したのは、イスラエルの「失われた10支族」だった。
暗号者はイスラエルの「失われた10支族」の一員であり、秦氏であり、秘密結社「ヤタガラス」だった。彼らはこの日本の聖地「約束の地」を徹底的に隠し封印して、その場所がわからなければ発見できない「暗号」を仕掛けた。
この暗号は地球の「崩壊と再生」の「約束の時」に、「約束の地」に現れると預言される「約束の人」を証すために仕掛けられたものだった。
「契約の箱アーク」が「約束の地」からその姿を現せば、それは暗号と同じように、「約束の人」を証すこれ以上ない確かな物的証拠になる。そして、「神の救いの計画」が単に日本だけの問題ではなく、人類の未来に関わることだということを、世界中の人びとに示すことができる。
しかしこのことは、「約束の人」が現れるまで、決して口にしてはいけない秘密である。それを日月神示は、ギリギリでないと口にしてはいけない「一厘の秘密」だと言った。もちろんそれは、「神の救いの計画」を成就させるための、秘密の仕組みである。
実を言うと、それを成就させるための秘策がある!
それを教えてくれたのは、日月神示である。
次の〖神の秘策〗では、日月神示から、残された神の秘策をお伝えする。