甦った神々

神の世界

昭和41年8月13日
いきなり、天上界におられる天地王大神尊という神が現れた。
その神は黄金の宮殿に住まれていた。そのお姿は頭に星のついた冠をかぶり、左手で地球の玉を持ち、右手で星のついた杖を持つ、まるで仙人のような姿である。
「どなたですか」と尋ねると、
「私は天と地を支配している天地王大神という。お前は何十万という人を救わねばならない。お前はその役割を持たされている。心すべし」
と言われ、天地王大神の正式な衣装とその衣装につける「紋章」も教えられ、次の言葉を述べられた。

「聞けよ聞け この身の方は神の御魂ぞ 神の御魂の身にかけて 人とこの世のためとならん この世のため人のため 尽くすこと神の道なり 人の道に違うこと 神の道に背くことなり 水の流れに逆らうは 人と我が身を滅ぼすなり 人の道に問うてこそ 神の情けにすがる我身の 心の道を求めてこそ 我身の神の助けあり 信じるは我身の徳 人のためなり」

実を言うと、香代子先生はこの天地王大神尊の御魂を肉体に宿して、地上世界に降臨されたのだが、そのことは、後で明らかになる。

01_天地王

昭和41年8月18日
体に蝶の模様を付けた龍王が、口から火を吐きながら現れた。名前は蝶神龍王という。
「私は、貴女が天上界へ行かれる時の道案内の役を務めるものです」
と言われた。この後も、香代子先生が大神(天地王大神尊)のところへ行く時は、この龍王の背に乗せられるのである。

02_蝶神龍王

昭和41年8月20日
大黒天王という神が現れ、次のように言われる。
「私が神仏の世界、神仏の言葉、神仏の文字の解釈をさせていただきます」
ちなみに、ここでいう大黒天王は、大きな袋を肩にかけ打出の小槌を持った、七福神の一神の大黒さんとは異なる神である。この神は身体の半分くらいが頭で、全身知恵の固まりといったようなお姿で、先生に知恵を授ける「知恵の神」である。
先生とご縁のある方の中には、先生の体験された「神々の世界」と同じ世界を体験された方が何人かいるが、皆さん、神仏の世界、神仏の言葉、神仏の文字などを解釈してくれる「知恵の神」が手助けをしてくれる。ただし、その「知恵の神」は、人によってそれぞれ異なる。

03_大黒天

昭和41年8月21日
毘沙聞天が現れる。
北の方角から、右手に棒を持った童神が走ってくる。しばらくすると、鎧をつけた毘沙聞天の姿に変化する。
「私は貴女を護衛する役目がある。また仏を護る。私に用事がある時は、手に女郎花か桔梗の花を持つべし」
と言われた。
どうして、毘沙聞天にお会いする時は、女郎花や桔梗の花を持たなければならないのか疑問に思われるかもしれないが、その理由はわからない。神事は理屈ではない。神の言われることを「そうですか」と、素直に聞くのが一番である。
ちなみに、この毘沙聞天と、仏教でその妻とされている吉祥天が、「天上界」と「三界」における香代子先生の脇神(側近)である。

04_毘沙門天

昭和41年8月23日
大日如来と不動明王が現れる。
大きな玉が現れ、大日如来の姿となる。
次に童神が次々と現れ、数えると36体。その36体の神々が合体して不動明王の姿に変化する。
ちなみに、不動明王は矜羯羅童子と制多迦童子を両脇に従えた三尊の形式で、絵画や彫像に表されることが多い。なかには、八大童子と呼ばれる8体の童子を従えた形で表されることもある。それは、不動明王が八大童子を眷属として従えていると考えられているからだが、経典によっては36体の童子を従えるという説もある。
この日の香代子先生の体験から、不動明王は36体の童子(神)を眷属に持っていることがわかる。より厳密にいうと、不動明王は36体の童子が合体した神である。このように、香代子先生は「神の世界」の体験を通して、「神の世界」や神々のことを学んでいるのである。

05_大日如来

05_不動明王

昭和41年8月23日
青黒色の龍神が出現され、次のようにいわれる。
「私は各龍王の王者なり、私は天と地を翔る」

06_竜神大神