甦った神々

さて、龍神が登場したところで、龍神と龍王の違いを簡単に説明しておく。
龍神と龍王は、住む世界が異なる。
「神の世界」には、「天上界」「地天界」「三界」の3つの世界がある。「三界」とは地球も含めた宇宙のことで、「天上界」と「地天界」は宇宙の外側にあるらしい。私たちの住む世界に例えると、「天上界」は天(空)、「地天界」は地下世界、「三界」は地上にあたる。ただし、次元が異なる。
龍王は「三界」に住んでおられ、そのお姿は龍体と蛇体の2種類ある。
ちなみに、霊能者と呼ばれる方の本を読むと、蛇や龍のお姿から、龍王や龍神を動物霊だと言っている方がおられるが、これは間違いである。
私もそのような霊能者の本をよく読んでいたので、動物霊だと誤解していたが、蛇体や龍体のお姿で出られることが多いが、その本体は人間によく似た姿だと香代子先生に教えられた。その後、たまたま、みかけた本に、龍王の本体の姿が載せてあったが、それは人間の姿だった。
お稲荷さんも、狐のお姿をしているが同様である。常識で考えても、蛇や狐の動物霊が人を守護する力などあるはずがない。
いずれにせよ、龍王は「三界」に住む、れっきとした神である。この龍王が「三界」で2千年修業を積むと、「天上界」に登られて龍神となる。
つまり、龍王は「三界」、龍神は「天上界」におられる神なのである。
登り龍の彫像をよく見かけるが、それは今のような理由からだと思う。
ちなみに私の守護神は、最初、龍王だったが、ある時から龍神に変化した。
というのも、私を守護している間に、「三界」の修業の、2千年目にあたったからである。
龍王と龍神の違いをご理解いただくために、私の守護神の、それぞれの神示を次に紹介しよう。この神示は、それぞれの守護神の御魂を、先生に入魂していただいた時の守護神の言葉である。

清光龍王 神示(昭和62年7月14日)

一、誉るしにわたりし風に人呼びて 集めしみ里に声いずし 流れのままに我れ集い 助けし心に御仏 神の力を与うにて
二、祈りしは我が身を助け人授け 野峰にいでし家栄え ひたるに我の真実に与えし心で受くるなり
三、さき人ぞのぼり定めに我さかすなり 心の灯り出すことぞ願うなり

眞徳龍神 神示(平成17年12月15日 )

一、本日より1年2ヶ月前に天空に上がり 天空の大空を翔け上がる日々を送っています 大神の手となり足となり日々急ぎ参りおり 時々、貴方に知らせていたしだいですが、 なかなかわかり給うことが出来ず、 いかにしてわからせることが出来るかと思い、悩んでおりました 一日も早く姿を変えていただきたく念じており 今日、ようやくわかり下さり嬉しく思う 今日より心身共に力も百倍になり、一心にこの力を添えたく思うので、 その旨しかと受け取ることを願う 今後厳しく大なりて、信念強くあらんことを願う くれぐれも願うこと忘れじ、願いいる 本日、お礼まで
二、天空の架け橋  つなぎにて知り 我の運びより深く つなぎの糸ぞ我なりて 知りて我の誠取る
三、天暗く 明かりともしび我の役  重き力ぞ与えたう  ゆりし時ぞ ことはじめ ゆうせつの時のはかりのこと知りて 我が身の置き場所知りしことぞ大なりし

神示の説明の前に、守護神について簡単に説明しておく。
守護神のお役目は文字通り、人を守護しその人の願いを叶えることである。
多くの人に守護神がついておられるが、人が守護神を選ぶことはできない。神が人を選ぶのである。私の場合は前述したように、清光龍王という神である。この守護神は、もちろん、私自身が感知したわけではない。香代子先生に教えていただき、龍王のお姿をした彫像に、清光龍王の御魂を入魂していただき、お祀りさせていただいたものである。
御魂を入魂すると、守護神の神示が出る。それを先生が見られて(瞑想して心の目で見る)、写されたのが先のものだ。
この神示は、いわば人と神との約束事である。神は約束を違えることはない。約束を違えるのは、往々にして人のほうだが、人が約束を違えなければ、守護神は願いをかなえてくださる。
次は、神示の説明をしよう。
まず、清光龍王の神示から説明する。この神示で注目して欲しいのは、「誉るしにわたりし風に人呼びて 集めしみ里に声いずし 流れのままに我れ集い 助けし心に御仏神の力を与うにて 」というところである。
誉とは名誉や名声を意味する。したがて、この意味は、「名誉や名声によって『み里』すなわち奈良県の聖地に、人々を集め助けようと思うなら、神の力を与えてやる」という意味になるだろう。
拙著『隠国 神々の指紋』(ヒカルランド)で、「約束の地」に仕掛けられた2つの暗号を発見し解読した。この暗号は千年以上もの間、誰にも発見さえされていない。その暗号を発見し解読したのだから、神の力を与えられたと言ってもいいだろう。暗号を解読した本は出版され、本を読まれた方々が聖地に集まってきている。
まさに、神示の通りである。
この神示をいただいた時は、家業の酒販店からコンビニエンスストアーに店舗を改装したばかりで、「さあ、これから新しい店舗で、商売を頑張るぞ」と思っていた頃で、神示の意味はさっぱりわからなかった。だが、今になって、ようやく理解することできる。
次は、眞徳龍神の神示を説明しよう。
この神示で注目して欲しいのは、「今日より心身共に力も百倍になり」という言葉である。私の守護神の清光龍王は、伊達に2千年間「三界」で修業したわけではなかったようだ。龍神になると、力も百倍になるのだろう。
神示の意味は、文字通りである。
そこには、私に与えられた天命(ミッション)が示されている。それは、香代子先生の真実の姿を明かにして、ご縁をおつなぎさせていただくことである。また、「神の救いの計画」をお伝えして人々の心に明かりを灯し、その計画の実現に貢献することでもある。
ちなみに、「ゆうせつの時のはかりのこと知りて」の、「ゆうせつ」という言葉は辞書には載っていない。実は、この言葉は人の言葉ではなく「神語」なのだ。「ゆうせつの時」とは「終わりの時」(=終末)という意味らしい。
このように、神示には時々「神語」がそのまま入ることがある。別の神示にも、「みろびきしめし救うなり」という言葉があるが、この「みろびきしめし」も神語で、「全て」という意味らしい。
先生は瞑想し、目の前に出てきた文字をただ写すだけなのだが、この神語は、香代子先生が出された神示が、頭の中で想像したものではなく、神の言葉を忠実に再現したものであることを示している。
さて、私の守護神の神示を紹介しながら、龍王と龍神の違いを説明してきたが、ここでもう一度、神の世界に戻ろう。