一厘の秘密と仕組(日月神示)

「6か所の拠点」と日月神示

ところで、香代子先生の預かった「神の救いの計画」によると、全国各地に「新しい時代」のための6か所の拠点が定められている。
なかでも、奈良県にある近畿地方の拠点、すなわち「約束の地」には、最高神の「住まい」を再現するという計画があった。それは単に神宮を再建するという意味ではなく、地上を神の住まいにする、すなわち天を地にうつすことを象徴している。このことを、日月神示は次のように言っている。

「二二は晴れたり日本晴れ、二二に御社してこの世治めるぞ。…」(第1帖 108)

「神国、神の三八早うつくれ。…」(第33帖 544)

「新しき世界の宮は土地(神知)であるぞ、住所(数真意)であるぞ、永遠に在す神は住む(澄む・数務)土地(十千)であるぞ、…」(第20帖)

「…天国のカタチ、ウツシが奥山ぞ。…」(第26巻 黒鉄の巻 第6帖 263)

「…神示うつして下されよ。世界にうつすことよろこびぞ。地に天国うつすことぞ。難しいことないぞ。…」(第27巻 春の巻 第8帖665)

ここで言う「天国」とは、神の世界を象徴している。
また、「富士とは神の山のことぞ。神の山はみな富士というのぞ。…」(第5帖 5)とある。したがって、富士(二二)=奥山=「約束の地」をはじめとする「6か所の拠点」となる。
だから、先の神示は「早く『約束の地』に神の宮(最高神の住まい)をつくり、地上に神の世界をうつして、新しい世界をつくってほしい」というような意味になる。
ところで、6か所の拠点は、北は北海道から南は九州にまでに及ぶ。具体的には、北海道、東北(岩手県)、関東(神奈川県)、中部(静岡県)、近畿(奈良県)、九州(福岡県)にある。これらの場所は、ご神示(神の預言)によって示されたものだが、現地の調査で、すべて明かになっている。
この日本の6ヶ所の拠点の話をすると、
「どうして、日本にだけ、『新しい時代』の拠点が示されているのか?」
という質問を、よくされる。
私自身もこのことが疑問で、先生にお尋ねしたことがある。
すると、「新しい時代」においては、日本が、世界をリードしなければならないからだ、と教えられた。
太陽系の惑星である地球は、太陽を中心に公転している。これと同じように、全体のバランスをとるためには、中心が必要なのだ。地球の公転軌道の中心が太陽であるように、「新しい時代」(神の世)の世界の中心は、日本と定められているのである。
それは、日本人が特別優れているからではない。
神が日本を、集合場所に決めたからである。
要するに、神はこの6ヶ所の拠点を中心に、世界に先駆けて、まず日本に、神の指導による「神の国」をつくろうと計画されているのである。この日本モデルが世界に拡大され、やがて、世界が一つの「神の世」になる、という計画なのだ。
だから、「神の救いの計画」を実現するには、まず、日本の6ヶ所の拠点に、「新しい時代」(神の世)を見すえた、理想的なコミュニティーをつくる必要がある。
このモデルはそれぞれの地域で拡大し、やがて全国に展開されるのだろう。
この場合、小さなコミュニティーが大きくなるのではなく、どちらかというと、コミュニティーの数が増えると私は思っている。それはちょうど、アメリカインディアンの集落のイメージである。
重要なのは、世界のモデルになるであろう、「コミュニティーモデル」である。それは、いわば世界の雛形である。
ともあれ、このように、日本モデルが世界に波及されるものと思われるが、それを日月神示は、「…神示うつして下されよ。世界にうつすことよろこびぞ。地に天国うつすことぞ。…」と、言っているのである。
では次の神示を見てほしい。

「ここはいと古い神まつりて、いと新しい道ひらくところ。天狗さん鼻折りて早う奥山に詣れよ。…」(第24巻 黄金の巻 第60帖571)

「…この世の終わりは神国の、始めと思え臣民よ、…」(第3巻 富士の巻 第15帖95)

奥山にお祀りするのは、地球の「崩壊と再生」(終わりと始まり)のたびに甦る「いと古い神」である。しかし、この世(人の世)の終わりは、「神の世」(神国)の始まりである。だから、奥山に「いと古い神」を祀って、新しい道を開くことになる。