一厘の秘密と仕組(日月神示)

岩戸開きと日月神示

この奥山に現れるのは、「…てんしは奥山にお出ましぞ。」(第24巻 黄金の巻 第65帖576)とあるように「てんし様」である。
秘密結社「ヤタガラス」の暗号では、「約束の時」に「約束の地」に現れるのは「預言されし者」(約束の人)だった。「預言されし者」(約束の人)のことを、日月神示は「てんし様」と表現しているのである。
次の神示を見て欲しい。

「今度の戦は神力と学力のとどめの戦ぞ。神力が九分九厘まで負けたようになった時に、まことの神力出して、グレンと引っ繰り返して、神の世にして、日本のてんし様が世界まるめて治しめす世と致して、天地神々様におめにかけるぞ。てんし様の光が世界の隅々まで行きわたらせる仕組が三四五の仕組ぞ、岩戸開きぞ。いくら学力強いと申しても、百日の雨降らすこと出来まいがな。百日雨降るとどんなことになるか、臣民にはわかるまい。百日と申しても、神から言えば瞬きの間ぞ」(第2巻 下つ巻 第20帖62)

「てんし様」の教え、すなわち日本に甦る「世の元からの神の教え」が、世界の隅々まで行き渡る仕組が「三四五の仕組」であり、それが「岩戸開き」だというのである。「三四五の仕組」とは次の神示が言うように、「神の世」になることである。

「…三四五の仕組とは、みよいづの仕組ぞ、御代出づとは、神の御代になることぞ、この世を神の国にねりあげることぞ、…」(第2巻 下つ巻 第14帖56)

「世の元からの生神」の水も漏らさぬ仕組

以上、見てもらったように、日月神示は、先生が預かった「神の救いの計画」の解説書のような側面がある。その理由は、先述したように、この神示も同じ一つの「神の世界」から、計画的に降ろされたからである。
それではこれから、日月神示に預言されている、「神の救いの計画」を成就するための、「一厘の秘密と仕組」(秘密結社「ヤタガラス」の暗号)を説明しよう。次の神示を見てほしい。

「…残る一厘は誰も知らぬ所に仕かけてあるが、この仕組、心で取りてくれよ、…」(第1巻 上つ巻 第28帖28)

「…残る一厘はいよいよのギリギリでないと申さんから、疑うのも無理ないなれど、見て御座れよ。神の仕組、見事成就致すぞ。一厘のことは知らされんぞと申してあろう。申すと仕組成就せんなり。…」(第29巻 秋の巻 第28帖769)

ここで言う、「誰も知らぬ所」とは、暗号者が封印した「約束の地」である。暗号者はこの場所を徹底的に隠し封印し、「約束の時」に現れる「約束の人」(預言されし者)を証すための「暗号」を刻んだ。その暗号には「約束の人」が再臨しないことには、解読はおろか発見すらできないような仕掛けが施されていた。実際に、千年以上にわたって、誰にも発見されなかった。
暗号者は、仕掛けの防御が打ち破る「解き放たれし者」と「預言されし者」の出現を、千年以上もの長きにわたって沈黙を守り通し、ひたすら待ち続けてきたのである。
暗号者が沈黙を硬く守ったように、日月神示もそのことは「約束の人」が再臨するギリギリの時まで、口が裂けても言えない。
言うと邪魔が入って、「約束の人」の再臨と「約束の時」の到来を告げる仕掛けが台無しになり、神の仕組が成就しないからである。
しかし、暗号者の仕掛けは、「約束の人」(預言されし者)の再臨と、「解き放たれし者」の出現で明かになり、「一厘の秘密と仕組」も解き明かされる。
これが、次の神示に記された「『世の元の大神』の仕組、『世の元からの生神』の水も漏らさぬ仕組」である。

「…世の元の大神の仕組みというものは、神々にもわからん仕組みであるぞ、この仕組みわかりてはならず、わからねばならず、なかなか難しい仕組みであるぞ、知らしてやりたいなれど、知らしてならん仕組ぞ。…」
(第1巻 上つ巻 第21帖21)

「…この神の国には世の元からの生神が水も漏らさぬ仕組してあるから、いざ出て参りて得心ゆくまでかかりて御座れ、負けても悔しくないまで攻めて御座れよ、堂々と出て御座れ、どの手でもかかりて御座れ。…」(第8巻 磐戸の巻 第8帖244)

暗号者が暗号を仕掛けたのは、神の「ご神託」すなわち「お告げ」だった。
「世の元からの神」は、暗号者に「約束の地」を隠すように命じ、そのうえで「暗号」を仕掛けさせたのである。一方、大本教の神典と日月神示には、その謎解きのヒントと、「神の救いの計画」の「解説書」としての役割を与えたのである。
そして、「約束の人」(預言されし者)の出現にあわせて、暗号を解読し「一厘の秘密と仕組」を解き明かす、「解き放たれし者」も用意されたのである。
この神示の言うように、すべては「世の元からの大神(生神)の仕組」だったのである。つまり、暗号も大本教の神典も日月神示も、「神の救いの計画」を成就させるために、「世の元からの大神(生神)」が用意されたものだったのである。そして、大本教の神典や日月神示も暗号と同じように、「神の救いの計画」の一つだったのである。
実は、幕末から明治、大正にかけて日本に降ろされた、黒住教からはじまる天理教、金光教、大本教など天啓は、教祖が自らの意志でおこしたものではなく、ほとんど不可抗力的に、強制的に降ろされたものである。
それらは、日本列島に押し込められた正神復権の宣言であり、世を立替え立て直してミロクの世、地上天国を建設するという神の計画を、少しずつ人類に知らしめる先駆者的役割を担っていたのである。
いわば、これらの宗教は「預言されし者」(約束の人)出現の、地ならしのために降ろされてもので、これらも「神の救いの計画」を成就させるためのものだったのだ。それは『切迫!「地球大破局」目前の今 ついに開封された契約の箱「アーク」と「神一厘」の超秘密』(ヒカルランド)で説明している。
是非、参照して欲しい。