約束の地

「約束の地」は古代の神宮の所在地だった

さて、「約束の地」の探索とミステリーポール発見の経緯を述べたが、その後私は、「約束の地」とミステリーポールとの関係を解明するために、古代史の研究にのめり込んでいった。
その結果、この「約束の地」は伊勢神宮の元の場所、言い換えれば、「古代の神宮」の所在地だったことが明らかになり、「はじめに」で述べたように、この場所に仕掛けられた「暗号」を発見したのである。
ではまず、この「約束の地」が、伊勢神宮の元の場所であることから説明しよう。
先述したが、「三種神器」とは皇位を示す神器で、歴代の天皇が継承してきた三種の宝物の「鏡」と「剣」と「勾玉」を指す。ちなみに、この鏡は八咫鏡と呼ばれ、そこには天照大神のご神霊が宿っているとされている。
それは、もともと奈良県の「ある場所」から皇居に遷され、しばらく皇居でお祀りされていたが、崇神天皇の時代に皇居から遷され、下図にあるように各地を転々と回り、最終的に第11代垂仁天皇の時代に、現在の伊勢神宮に遷されたことになっている。

《元伊勢伝承地》

このように、天照大神(八咫鏡)は、もともと奈良県でお祀りされていたのである。問題の「約束の地」は、今言った、皇居に遷されるまえの「ある場所」のことで、その場所は神宮が元々あった場所、すなわち「古代の神宮」の所在地だったのである。詳しい説明は『隠国日本版 神々の指紋 上巻』(ヒカルランド)を参照して欲しい。

「古代の神宮」は世界の政庁だった。

問題はこの「古代の神宮」である。『竹内文書』という古文書がある。
この古文書によると、「古代の神宮」は、神聖政治の世界の中心だったというのである。
『竹内文書』によると、世界が「土の海」になるような大異変がかつて何度もあり、その度に日本の天皇(現人神)が世界各地に日本人を派遣して世界を建て直し、神聖政治によって世界を平和的に統治していたというのだ。
その世界統治のための「世界の政庁」、すなわち世界の国会議事堂、あるいは統治力をより強固にした国連のような存在が、「古代の神宮」だったというのである。
伊勢神宮には内宮と外宮があるが、古代の神宮の内宮は「日の宮」と呼ばれ日本国内を治める内政機関で、外宮は「月の宮」と呼ばれ外国を治める外政機関で、内宮と外宮で世界を統治していたというのである。
ということは、神が「最高神の住まい」を再現するように定めた「ミステリースポット」は、世界が「土の海」になるような大異変の時に、世界を建て直すための神宮(神の宮=司令塔)のあった場所で、そこに現れた現人神によって世界が建て直されたことになる。
つまり、神は、かつて神聖政治の世界の中心だったその同じ場所に、「神々の世界」の最高神の「住まい」を再現なさろうという、ご計画をお持ちになられていることになる。
このことから、私は次のような考えに至った。
地球の「崩壊と再生」の時に、神はご意志を発動し、この「地上世界」を「神々の世界」の住まいにする、すなわち「地上世界」を「神々の世界」の「写し世」になさろうという、ご計画をお持ちになられているのではないのか?
かつて、日本が「土の海」の世界を建て直し、神聖政治によって世界を平和的に統治したように、再び日本を中心に、世界が一つの「神の世」になるのではないのか?
この私の考えを裏付けてくれたのが、次に紹介する2つの暗号である。

>秘密結社「ヤタガラス」の太陽の暗号